No.10 運命の輪(正位置)

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【意味】

 転換点、幸運の到来、チャンス、変化、結果、出会い、解決、定められた運命、結束

《解説》

 輪の周囲を四大元素を司る人間、ワシ、牡牛、獅子の天使が囲んでいる様子が描かれている。これらはそれぞれ黄道十二宮では水瓶座蠍座、牡牛座、獅子座であり、いずれも「不動宮」に属している事が分かる。なお、この天使達は「世界」に向けて勉強中である事を示す。輪の頂上の生物はスフィンクスとして描かれている。輪の中央は、車輪の輻になぞらえて8本の放射線があり、これは仏教で用いられる「法輪」を彷彿とさせている。8本の放射線のうち縦横四方向には錬金術の記号が施されており、上側は「水銀(☿)」、右側は「硫黄」、左側は「塩」という三元素、下側は「銅(♒)」(宝瓶宮水瓶座の象徴と溶解を表す記号)を意味しており、三元素とそれを統合するものという四つ組の構成が採用されているようである。円の縦横四方向に書かれている文字は様々に読むことができ、時計の12時の位置から90度ずつ時計回りに読むと「TARO(T)」(タロット)、反時計回りに読むと「TORA」(女教皇が持っていた書物の名前と一致)、6時の位置から時計回りには「ROTA」(輪の意味)と読める。さらに斜め四方向にある各ラテン文字の間にあるヘブライ文字は左上から反時計回りに読むと「יהוה」(ヤハウェ)となる。このヘブライ文字の1文字目と3文字目「ヘー」は同じであるが、これらの意味は、王と王妃から生まれる王子の元に外から新たに妃が嫁ぐという構造を表しており、王と、そしてそこで誕生した王子、2度にわたる結婚であるとされている。マルセイユ版でも悪玉として描かれたテュポンがウェイト版でも描かれているが、マルセイユ版とは位置が異なり輪の右側に存在し、左への回転に沿って上昇していく様子が見られる。また、輪の左側にはテュポンと対照的に輪の左への回転に沿って下降する蛇が描かれている。この蛇は邪悪な物、人を惑わすものの象徴であるが、ヨーロッパに中興した錬金術においては、地を這う低俗な蛇が、進化する過程でその姿をサソリに変え、さらに魂が昇華された結果、翼を宿し天に上がってワシに変成するものとされ、邪悪ながらも変成を遂げるもの、進化、変容の象徴とされた。絵柄の右上に描かれているワシこそその象徴とされ、不動宮である蠍座と例えられたのもここから来ている。(Wikipedia

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